投影ドーム


施設という面でプラネタリウムを述べる場合、投影機と同じくらい重要なのが、それを表すスクリーンとなる投影ドームの存在です。
プラネタリウムは、投影機によって光が現れて初めて成り立つものです。
一気に、投影達するスクリーンによって光の強弱や大きさも変わってきます。
また、スクリーンとなるドームの形状によって激しく演出面が変化します。
ドームの形状には、水平式と傾斜式のふたつがあります。
水平式はお椀型とも言うべき形状で、平たい感じのものとなっています。
実際に見る星空と至極近く、そんな意味では一段と直感的、現実的な星空を再現できる方式となります。
一方、傾斜式の場合はドーム全体を傾けて角度を押し付けた状態にしている形状です。
寝かせる角度は施設によって異なり、5~30度の範囲が一般的です。
座席を階段状に設置し、見上げ易い形をとることができる上、座席による見え方の違いが少なくなるため、プラネタリウムの施設としての機能を向上させる方法とも言えます。
このドームの形状によって、どういったプラネタリウムが望ましいかが、ある程度わかります。
水平式を好む人は、どんどん現実にほど近い星空を望んでいるのに対し、傾斜式を好む人は、見やすく、過ごせる空間を望んでいると言えるのではないでしょうか。
天体観測の観点で楽しむなら水平式ドームを、デートスポットとして楽しむなら傾斜式ドームを採用しているプラネタリウムに行くことをお薦めします。

ドームの大小で見え方は変わる

総じてのプラネタリウム施設では、半球状のドームを採用しています。
天体と同じ開きを保てるということがその理由です。
実際の夜空から思える星は、無限遠と呼ばれる、目のピント調節ができないほど遠い距離にあります。
そのため、等級などの明るさや大きさに差こそあっても、その開きは全て同じに見える。
実際の星の大きさによる大小ではなく、遠近法による大小もあるはずなのですが、目に感じる星たちは、全ておんなじ距離の中にあるように見えるということですね。
そういったこともあって、どの角度の星もおんなじ距離になる半球状が採用されているのです。
そういうプラネタリウムのドームですが、大きさにははなはだ幅があります。
国内にあるプラネタリウムのドームの大きさは、下は直径5m、上は30mまであるのです。
この大きさはとても重要で、天体の見え方自体が変わってきます。
流石、広いドームの方が星空が遠くに見える。
それはつまり、現に探る星空に飛び付くということです。
ただ、大型のドームほど、映像を明るくリアルにするのは難しくなるそうです。
宇宙の深淵などに関しても同様で、闇の表現が難しくなるといわれています。
そんな意味では、おっきいから素晴らしいということにはあまりならないといえます。
それに対し幼いドームの場合は、リアリティにかける面がある一方、見やすくはあります。
また、場内に響く解説も聴き易く、お年寄りの方それでも頂き易い施設となっている所が利点です。

プラネタリウム内の解説


フルにプラネタリウムを楽しむためには、多少なりとも施設として優れた所に足を運びたいものです。
おんなじプラネタリウムも、規模やドームの形状、投影機の種類などでその内容は大きく変わってきます。
そうして、それはプラネタリウム関連の機材に限りません。
院内におけるサービスに関しても、おんなじことが言えます。
プラネタリウムは、星空を再現することに特化した施設です。
ただ、星空を見ているだけ、という所でもありません。
基本的には、星空をモチーフとしたドキュメント映画を見分けるような感覚と言っても良いでしょう。
いよいよ、プラネタリウムはただただ天体をドームに投影させるだけではなく、星空に関する解説や説明、あるいはもの語などをのぞかせる番組プログラムを流します。
その内容によっても、プラネタリウムという施設の良し悪しが決まってくる。
単に重要なのは、解説でしょう。
解説には、前もってプログラムされ、録音されている番組を自動で押し流すケースと、その場にいる人が生で解説するケースとがあります。
録音されている解説を押し出す場合は、失敗がなく安定した解説がなされます。
それに対しその場で解説が加えられる場合は、話が毎回変わったり、旬の話題が織り込まれたりと融通が利いた解説がなされます。
それぞれに特徴があり、どちらが良いかは完全に好みと言っても良いでしょう。
ショー的ものを期待するなら生解説が、単純に落ち着いて天体を見たいという人は録音が良いでしょう。
デートスポットとしては、生解説の方が臨場感があってお薦めです。